皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「祝言記念日」

桜護雪」の香西香住さんからのクリスマスプレゼントです。
ありがとうございます♪


香住さんが不知火さんと千鶴ちゃんの組み合わせを書くと、ホントに素敵なラブラブカップルになりますねw
こんな素敵な旦那さまなら、絶対幸せになることうけ合いでしょう(* ̄∇ ̄*)

そんな二人にあてられたい方は、続きからどうぞw



挿絵は感謝を込めて香住さんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。



祝言記念日



「何かやって欲しい事、あるか?」
「はい?」

匡さんが突然そんな問い掛けをしてきたのは、そろそろ季節が変わろうとしていた頃だった。

「どうしたんですか?突然」

そう問い掛けると匡さんは私の手を引き、縁側に座った。私もそれに習い、隣に座る。

「今日で1年だろ?祝言を挙げてから」
「もうそんなに経ちましたか......」
「まあ、普通は着物や簪を贈るべきなんだろうが、お前はあまり欲がねぇからな。代わりに何でもしてやるよ」
「何でも......ですか?」
「ああ。男に二言はねぇ」

※※※

「......まあ、着物は良い。洋服の方が動きやすいし涼しいが、お前が望んで拵えてくれたもんなら、いくらでも着てやる」
「男に二言はないんですよね」
「だから、大人しくやらせてんだろ?二度とねぇからな。こんな、女みてぇな結い方」
「1度やってみたかったんですよね」

お言葉に甘えて、何時も洋服しか着られない匡さんに繕っておいた着物を着てもらい、長い髪を編み込ませて貰っている。

カット891

「お前だって長げぇんだから自分の髪でやりゃ良いじゃねぇか」
「匡さんの髪の毛って癖が強いじゃないですか。編み込みって癖を誤魔化せるんです。癖があってこれだけ長かったら、編み込んだらどの位まで行くのか気になってたんですよ」
「......ったく。あー、来年からは旅に出ようぜ!温泉とか。な?」
「良いですね」
「何処に行きたいか考えとけよ」
「はーい」

この世に祝言記念日なんて覚えていて、わざわざ何かしてくれる旦那様が一体どれだけいるのだろう。
甘い口説き文句を沢山囁いてくれる旦那様ではないけれど、その分、行動や別の言葉で十分私に幸せをくれる。
着物や簪よりも私は形のない幸せの方がずっと嬉しいです。

「匡さん」
「んー?」

編み終わった長い編み込みを前に垂らし、珍しく髪の無くなった彼の背中に抱きついて頬を寄せる。

「贈り物なんて要りませんから、ずっと側にいてくださいね。来年も、再来年も五年後も十年後もずっと......」
「そんなもん、当たり前だろ?本当に欲がねぇな、お前は」

カット913祝言記念日

匡さんは肩を揺らして笑い、抱きついた私の手を優しく撫でてくれた。

「私は十分欲張り者ですよ?」

かぐや姫の様に、形の無いものを強請っているのだから。
でも、それをいとも簡単にくださる貴方は最高の旦那様です。
私にとって貴方が一番の贈り物なんです。

「匡さん」
「ん?」
「大好きです!」
「うお!」

手を離し、彼の首に押し倒す勢いで飛びついた。

end
  1. 2016/12/27(火) 00:05:46|
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