皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「新選組諸士調役兼監察のお仕事」

桜護雪」の香西香住さんから、先日の山崎さんイラストにSSを頂きましたー♪


あの影からすると、千鶴ちゃんのお相手は土方さん。
監察方の山崎さんの立場としては、上司に報告すべき事案でしょうが、
本人に報告したらそれは脅しになるのではないかとwww
さて、見てはいけないものを見てしまった山崎さんはどうするか―――

ここはやっぱり発想が斜め上をいく香住さんのお手並み拝見となりますね^^

続きからどうぞご覧下さい。
ただし、今回は香住さんのサイトで連載しているお話のオリジナルキャラが登場してますので、
オリキャラ苦手な方はご注意下さいね。


挿絵は感謝を込めて香住さんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。




新選組諸士調役兼監察のお仕事



どうも。
新選組諸士調役兼監察、山崎烝です。
隊士達の健康管理や、副長の命令で間者の真似事をしたりもするが、本職は隊士達の素行調査だ。
隊則を破っている隊士がいないか、新選組隊士として名を穢す様な行いをしている者がいないか、怪しい者がいないか調べ、副長に報告するのが仕事。
……の訳だが……。

カット730

「……千鶴。良い加減、観念して俺のものになれ……」
「……土方さ……」

副長自ら、隊を乱しかねない行動をしている場合は、一体誰に報告をすれば!

壱:何時も通り、副長に報告

『貴方が雪村君に如何わしい事をしようとしている所を目にしました』

とでも?
否!それでは、ただの脅しだ!
尊敬する副長を脅すなど!

弐:局長に報告

……否。局長は副長に絶対の信用と信頼を置かれているからな。驚愕で体調を崩されでもしたら大事だ。

参:総長に報告

あの人は面白がるか、激しく土方さんを叱るかのどちらか、だな。……やめておこう。

四:見なかった事に

「男装、そろそろしんどいだろ?お前も年頃の娘だ。今のお前に娘姿をさせることは出来ねぇが、俺のものとなりゃあ、話は別だ。小姓に娘の姿をさせる奴もいるし、鬼の副長の恋仲に手を出す様な命知らずはそうそういやしねぇ。……俺のものになるなら、娘のお前でも護ってやれる」

出来るか!!

副長に盲目的に服従している斎藤さんなら、『流石副長です!』と目を輝かせるかも知れないが、それ、ただの職務乱用ですからね!?

伍:上司と言えども、相手は年下。諸士調役兼監察方の名に恥じない様、注意しよう。

叱るのではなく、注意だ。沖田さんに対する様に、怒ってはいけない。相手は副長だ。

「お前に、小姓の夜の仕事を教えてやる。……心配しなくて良い。未通娘を相手にしたこともあるからな。優しくしてやる」
「あっ……土方さ……」
「副長!!!」

雪村君が押し倒される影が映った瞬間、障子を開けていた。

「貴方ともあろう方が、年端も行かない娘に何を……って」
「……山崎……」
「やった!私の勝ちですよ、歳兄さん!」
「はぅぅ……私、兄様になら、何をされても構いません……!」
「……これは、一体……」

目に映ったのは、額を押さえて俺を睨み付ける副長と、その副長の着物を着て雪村君を押し倒している、未来から来た未来の副長の妹という不思議な存在で、俺の密かな想い人の美雪君と、幸せそうに美雪君に抱き着く雪村君。

……情けないが、現状だけでは全く事情が掴めない。

カット734新選組諸士調役兼監察のお仕事


「歳兄さんと賭けをしてたんですよ。歳兄さんの振りをして山崎さんを騙せるか、否か」
「ちっ。まんまと騙されんじゃねぇよ。俺が千鶴にあんなことするわけないだろう?」
「えー。全く可能性が無いわけじゃないんじゃないですか?若い頃は随分な遊び人だったそうじゃないですか」
「うっ!」

……あ、副長が負けた。

「では、先程の副長の声も君が……」
「はい!私、声真似得意なんです!」
「……すごいな。影と声だけではすっかりと騙されてしまう。……それで、何を賭けていたんだ?」
「山崎さんなら、当然耳にしてますよね?偽物新選組の噂」
「ああ、勿論」

最近、町に出没すると言う新選組を名乗り、淫らな行動をするという噂の偽物幹部の捜索は最近の監察方の本題だ。

「昨日、町で口説かれたんです」
「は?」
「……新選組副長、土方歳三さんに、千鶴と二人で。この私を、何処の誰とも知らずに」

綺麗な微笑みの背に恐ろしい空気を感じ取る。思わず視線を逸らすと副長が頭を抱えられていた。
しかし、二人の警備は大抵しているというのに、何故俺が付いていない時に限って!
……まさか、それを狙って!

「その場で捕らえても良かったんですが、あんまりにもお粗末な偽物だったので、偽物には偽物で、というわけで、歳兄さんの振りをして捕らえてあげようかと。いかに自分の演技が甘かったか良く分かるでしょう?」

微笑みは変わらないが、これは密かに怒っている。

「なのに、歳兄さんが許可を下さらないので、賭けに出たんです。新選組監察方の貴方を騙すことが出来たら、歳兄さんを偽る許可を下さる様に、と」

知らない間に巻き込まれていた!

「山崎さんなら、私の気持ち、解ってくださいますよね?」
「……まあ」

解らなくはない。

「……山崎」
「申し訳ありません。俺も姿を偽る事がありますから、中途半端な芝居に怒る気持ちはわかります。……それも、貴方の姿を偽った訳ですし。貴方を慕う故の憤りだと思います」
「……そうなのか?」
「それもあります」
「……そうか」

……美雪君が現れて知った事だが、土方さんは意外と愛らしいな。

「しかし、副長の反対する気持ちも解る。危険だ」

相手は、俺のいない隙を狙って美雪君に近付いた者。簡単に許すわけにも行かない。

「新選組の鬼の副長に喧嘩売る様な愚かな者に私は負けません。息を吸うついでに捕らえて来ますよ」

……彼女は、敵に回したくないな。
息を吸うついでに捕らえられるなど、下手すれば斬首より屈辱的ではないだろうか。

「……山崎君」
「承知しました。影からしっかり彼女を護ります」
「……すまねぇな」

取り敢えず、今は、近い将来、この美しい兄妹に地獄を見せられるであろう、哀れな被害者の冥福を祈るとしよう。

end
  1. 2015/11/06(金) 19:08:32|
  2. 頂きもの
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  4. | コメント:3
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コメント

ぷぷぷっ!!楽しい!!

こんばんは、香住様、小萩です。
まさかあのイラストがこんなお話に
なって返って来るなんて!!(笑)

意外性十分で、思わず手に汗握っちゃった
じゃないですか。美雪ちゃんの演技、本当に
凄いですよね。プロの山崎さんでさえ
騙してしまう素晴らしい土方さんっぷり。
さすが!!千鶴ちゃんが骨抜きにされちゃって
ますよ。土方さん、これは認めざるをえない
でしょう。偽物をどうぞこてんぱんにやっつけて
やっちゃって下さい。美雪ちゃんなら大丈夫。
もちろん、山崎さんも承知してくれますよね。
だって騙された側ですもん(笑)。

楽しいお話をありがとうございました。
思いきり笑わせていただきました。
また何か浮かんだら、是非書いて下さいね。
  1. 2015/11/07(土) 02:07:24 |
  2. URL |
  3. 小萩 #-
  4. [ 編集 ]

香住➡小萩様

感想ありがとうございます。楽しんで頂けて、幸いです。今回は途中までは土方さんに見える様に頑張って書いたので、手に汗握って貰えて嬉しいです(^ ^)土方さんの真似をさせたら美雪ちゃんの前に出る人はいないと思います(笑)早く自分のHPも更新しないと……。
  1. 2015/11/07(土) 08:39:08 |
  2. URL |
  3. 香西香住 #PBl13R7o
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。

こんにちは、香住様、小萩です。
とても楽しかったですし、ドキドキしましたよ。
山崎さんは監察方なんですもんね。あらためて、
美雪ちゃんの演技力に脱帽です。
HPの方もご更新心待ちにしてますね。
  1. 2015/11/07(土) 13:54:28 |
  2. URL |
  3. 小萩 #-
  4. [ 編集 ]

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