皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「神様も鬼じゃない」

桜護雪」の香西香住さんから、七夕イラストへSSを頂きましたー♪


何か、香住さんからは、最近挿絵のリクエストの難易度が上がってきている気がするんですが…( ̄∇ ̄;)
今回も何気に悩みましたw
無邪気な頃の土方さんと沖田さん―――香住さんのご希望に副えているかどうか、ご確認くださいませ。

ではでは続きから、
他では滅多に見られない健全カップルの沖千をどうぞ^^



挿絵は感謝を込めて香住さんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね(^^;




神様も鬼じゃない

カット682

「沖田先輩、雨です」

七夕祭りに行く為、浴衣に着替えていた千鶴ちゃんが窓の外を見ながらしゅんとしている。

「あー……降って来ちゃったね。でも、この位なら花火はあげると思うから、ここで観ようか?綺麗な浴衣が汚れちゃうから。ね?」

後ろから彼女を抱き締めて囁く。

「それは、良いんですけど……。この雨じゃ、天の川が掛からなくて、彦星と織姫、逢えないじゃないですか……」

むぅ、と拗ねた様に頬を膨らます彼女を更に抱き締める。

「きゃっ!」
「もう!僕の彼女可愛い過ぎ!!」
「お、沖田先輩!!」

恋人になってもう四季が一回りしたのに僕の彼女は未だに初心だ。本当に可愛い。

「大丈夫だよ」
「え?」
「完全に鬼になり切れなかった何処かの誰かさんと同じで神様も鬼じゃないから」

僕の話に千鶴ちゃんは首を傾げる。

「基本、七夕は七月七日だけど、地方には、八月七日って所もあるんだよ」
「え!そうなんですか!?」
「そう。だから、天の川が掛かるかは知らないけど、来月、地方で逢えるチャンスは与えられてる」
「わぁ!!良かったです!!」

きらきらと輝く笑顔。
本当に喜怒哀楽がわかり易い子だよね。助かるし、可愛いけど。

「あ、でも、もしその日も雨ならどうなるんですか?」
「それは、彦星の日頃の行いが悪いんじゃない?織姫、可哀想だね」
「ええ!?」
「七夕伝説って彦星が悪いと思うんだよね。恋人出来たら仕事頑張れそうじゃない?それをサボっちゃうなんて、将来不安だよねぇ?」
「お、沖田さん……」
「その代わり、仕事を頑張った年は1日サービスしてくれるんだから、神様は優しいよね」
「サービス?」
「二日とも晴れなら2回逢えるよ」
「あ……」
「しかも、こんな風に願いを聞いてくれるんだから、やっぱり優しいんじゃない?」

笹の葉と共に雨に濡れる短冊を見ながら微笑むと、千鶴ちゃんも笑ってくれた。

「そうですね」

まあ、実際には叶えてくれないし、この雨じゃ、切れるか滲んで切れちゃうんだろうけど。
神頼みなんて努力を尽くした後か、自分の力じゃどうにも出来ない時に限るよね。基本、自分で叶えるべきだと思う。

「僕はちゃんと働いて家族を養うから、安心してお嫁に来てね」
「ええ!?」
「ふふ。真っ赤になっちゃって本当に可愛いね、千鶴ちゃんは」
「も、もうっ……!」
「ま、僕は七夕伝説信じてないけどね」
「色々台無しですよ!何処から出て来たんですか!さっきの素敵なお話!」
「全部小さい頃に土方さんに聞いたホラ話」
「土方先生っ!」


カット685神様も鬼じゃない

あの人の話を信じた時代も僕にもあったんだよねぇ……。

「ま、信じていても良いんじゃない?」
「そうですよね!」
「サンタさんと同じだよ。真実を知るまでは信じていて良いと思う」
「はい!」
「女の子は寧ろ信じていた方が可愛いしね」
「そうですか?」
「うん。でも、赤ちゃんの作り方は結婚する前にちゃんと理解してね?」
「はい!愛し合ったら、神様が授けてくれるんですよね!」
「……その内、ちゃんと教えてあげるよ」

愛し合って赤ちゃんが授かるんなら、彦星と織姫も引き離されるんじゃなくて、パパとママになってたよね。
でも、まあ……時が来たらゆっくり教えるのもまた一興だよね。それまではこの純粋さを楽しみますか。

(完)
  1. 2015/07/12(日) 23:52:38|
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