皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「花の代わりに微笑みを」

桜護雪」の香西香住さんからの頂き物です^^
ありがとうございます。

新サイトにも一番乗りで寄稿して下さった香住さん♪
今年も創作意欲が衰えてなくて、ホントに心強い限りです!
今年も楽しいお話をバンバン出していって下さいねー(^▽^)/


で、今回のこのお話は、その別館でのお話とリンクしています。
同じ挿絵でもいいよーと言われましたが、やっぱりここは向こうとは別にお礼をしなくては―――と言うことで
オリジナルの息子画はあちらで見てやって下さい。(文章のイメージと違ってても許して~(^^;)

では、香住さん印の甘~い不知火さんを、続きからどうぞご堪能あれ♪


挿絵は感謝を込めて香住さんに進呈します。
他の方は御遠慮下さいね。




花の代わりに微笑みを



匡さんは祝言後、お蕎麦のお花の代わりに、絶えず私に微笑みを与えてくれる。

「千鶴ちゃん、幸せ?」
「うん!とても!」

久し振りに訪ねてきてくれたお千ちゃんに笑顔で答える。

「そう、良かったわ」
「朝は、匡さんの接吻で目覚めるの」
「え、未だに!?貴女達、祝言あげてから結構経つわよね!?…というか、不知火の接吻で目覚めるって、不知火の方が千鶴ちゃんより早起きなの!?」
「うん。なんかお酒やめてから早く目が覚めちゃうみたい」
「え、あいつ、お酒やめたの!?」
「うん。左之君がお腹にいるってわかった時に、子育てに良くないからって。左之君がお酒呑める様になるまで呑まないって約束してくれたよ」
「……千景に見習わせたいわね」
「それでね、二人で朝餉を作るの」
「あいつ、料理出来たの!?」
「匡さん、器用だから、基本何でも出来ちゃうの。左之君がお腹にいた時なんて炊事洗濯掃除全部やってくれちゃって、立場がない!って怒ったもの」
「……何て羨ましい夫婦喧嘩!」

カット591花の代わりに微笑みを

「それでね、最近は途中で左之君が起きて来て、手伝ってくれるの。最近は簡単なものなら作れる様になったよ」
「わぁ…左之助君、うちの子より、年下なのに…千景なんて、「男子は台所に立つべきではない!」なんて言って台所にすら入れないわよ。私だって料理なんて出来ないのに!」
「え。じゃあ、誰がお料理してるの?」
「え?君菊」
「お千ちゃん……」

そこは流石に作らなきゃいけないと思うの。

「悪い、姫さん。俺の奥さん、四半刻(三十分)程返してくんねぇ?」

お千ちゃんのお話に呆れていると、匡さんが左之君を連れて顔を出した。

「いいけど、何をするの?」
「散歩。俺達の日課。そろそろ出ねぇと、空気が寒くなって千鶴の身体が冷えちまう」
「貴方達、祝言あげて何年よ!」
「左之助が産まれる前だから……13年か?」
「何時まで恋仲時間続ける気よ!?」
「俺としては、後世まで続けたいね」
「『死が二人を分かつまで』とかでもないのね!?」
「匡さん……」

匡さんの言葉に思わずきゅんとしてしまう。

「なんなら、姫さんも来るか?俺は、千鶴と手を繋いで歩けりゃあ満足だし」
「手を繋ぐ仲睦まじい夫婦の後ろを歩けってどんな嫌がらせよ!」
「では、僭越ながら、母上がお帰りになるまで、千姫様のお相手は私がさせて頂きます」

最近、随分と大人びてしまった左之君がにっこりと微笑む。

「お。頼むな。左之助」
「はい。ごゆっくり」

***

「左之助君」

手を繋いで外に出て行く二人を見送りながら、随分と礼儀正しく育った、不知火そっくりの子供に問い掛ける。

「はい、何ですか?千姫様」
「貴方の父様と母様はいつもああなの?」

そう問い掛けると、左之助君は肩を竦めた。

「はい。まあ、ああですね。幼き頃は、私もお供させて頂いていたのですが、物心が付くに連れ、遠慮する様になりました」

不知火ぃ!
何、息子にまで気を使わせてるのよ!

「そ、そう。大変ね」
「でも、母上はとても幸せそうです」
「……確かに」

確かに、千鶴ちゃんはとても幸せそうだった。少し羨ましく思うくらいに。っていうか、私、思いっきり惚気られてたわよね!?まあ、良いけれど。

「私も、将来、妻となる女性を迎える事が出来たならば、父上の様に、妻が笑顔を絶やさない様な家庭を築きたいと思っております」
「……それは、良い夢ね」
「はい」

意外に、子育てには好効果なのね。うちの子とは大違いだわ。
この子に嫁ぐ子もきっと幸せになるわね。

***

暖かな日差しを浴びながら、穏やかな波の音を聞きながら、大好きな人に手を引かれて歩く。
子が産まれてもこんな時間を作ってくれる旦那様がこの世に一体何人いるだろう。
私はとても幸せ者だと思う。

カット588

「千鶴」
「はい」
「左之助は良い男に育って来たな」
「はい。匡さんの子育ての賜物ですね」

匡さんは事ある毎に左之君に正しい男児のあるべき姿を教えている。

「あいつは、惚れた女を大事にするだろう」
「はい。……名前負けしないでくれて良かったです」

左之君の名前は、私の事を妹の様に可愛がってくれ、匡さんのおかげでその最期も看取る事が出来た、原田左之助さんから頂いた。

「寧ろ、原田が負けてんじゃねぇか?」
「匡さんったら、親馬鹿ですよ」
「……左之助は良い夫になるだろうけどさ、良い兄にもなると思うんだよな」
「……え?」
「もう一人位欲しくねぇ?」
「…匡さん」
「今度はお前に似た姫が良いな」
「……お酒が呑めない時間が延びますよ?」
「いい、いい。だってさ……」
「ん……」

匡さんに唇を吸われた。

「お前の唇が一番の美酒だからよ」

そんな台詞と共に、唇を舐められる。身体が沸騰してしまいそう。

「狙って育てたわけじゃねぇが、左之助は察しが良いし、無粋な真似はしねぇからな。多少お前が声をあげても、聞かねぇ振りを決めてくれると思うぜ」
「きょ……匡さんの馬鹿!大好きです!」
「お前の怒り方って可愛いよな。俺をへこませてぇの?喜ばせてぇの?ここで押し倒しちゃ駄目だよな、流石に」
「駄目に決まってるじゃないですか!」

私の旦那様に足りないのは羞恥心だと思います。

END
  1. 2015/01/30(金) 10:15:29|
  2. 頂きもの
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コメント

不知火×千鶴にも激ハマりしました。

こんばんは。ご無沙汰しています。小萩です。
香住様、私、目覚めました!!不知火さんと
千鶴ちゃんのCPすっごく素敵です。私、
今までは「美雪ちゃんと不知火さんが
結ばれて欲しいなあ」ってずっと思って
ばかりでしたが、千鶴ちゃんもやっぱり
良い!!「蕎麦の花の人」で萌え萌え
してましたが、今回のお話を読ませて
いただいて、不知火×千鶴に激ハマり。

だってだってラブラブなんですもん。
不知火さん、結婚してから更に男が
上がったというか、ものすごく素敵!!
ああ、こんな理想の旦那様が居たらなあ。
千姫に惚気話する千鶴ちゃんが可愛くて、
左之助くんは良い子に育って、幸福な
家庭ってとても良いなあ、素敵だなあ、
私もこんな風になりたかったなあ、と
羨ましすぎるばかりです。

不知火さん、元々好きでしたけど、
香住様のおかげでそれがどんどん
加速していって、薄ミュの不知火
さんまで大好きになってしまって。
嬉しい悲鳴です。いつも素敵なお話を
ありがとうございます。このCP、また
書いて下さいね。心待ちにしています。

  1. 2015/02/07(土) 21:08:47 |
  2. URL |
  3. 小萩 #-
  4. [ 編集 ]

香住→小萩様

お久しぶりです♪コメントありがとうございます 
∧ ∧
 (.*゜▽゜)
~OUUつ
匡君にはまって下さって嬉しいですが、恐らく、不知火さんここまで甘くない(笑)下手すれば、女より友情を選ぶタイプだと。まあ、それでも、本気で愛せば大切にすると思いますけどね。蕎麦の花シリーズの匡さんは基本的糖分高めなんです(^^;
香住の中では不知火さんと原田さんって何処か似てると思うのですよ。だから、こんな甘いのもありかな?と。
また機会があれば挑戦したいです!
  1. 2015/02/07(土) 21:49:31 |
  2. URL |
  3. 香西香住 #PBl13R7o
  4. [ 編集 ]

「蕎麦の花の人」の不知火さんは甘いんですね。

こんばんは。香住様、小萩です。
お返事いつもありがとうございます。
不知火さんの甘さラブラブ度が半端なかったです。
千鶴ちゃんが幸福なのを無上の喜びとしている
千鶴ちゃん大好き人間な私としては、本当に
糖度高めな不知火さんにすっかり骨抜き
メロメロになってしまいました(笑)。

左之さんと不知火さんって似てますよね。
無意識に気が合うというか、とても仲良くなれそうな
感じ。人間と鬼っていう枠を外れて、晋作以外で、
不知火さんが人間に対してあそこまでしてくれるって、
きっと無かったと思います。薄ミュの「風間編」
での不知火さんは,不知火さんは、左之さんに
晋作のことを、左之さんの最期の時に話して
聞かせてくれたり、左之さんの形見の槍を
新八っつあんに届けてくれたりするんです。
アニメ「雪華録」や「劇場版第二章」の
影響でしょうか。あのシーン、ものすごく好きです。

甘々ラブラブなお話、またお待ちしてますね。
千鶴ちゃんの惚気話が可愛くて羨ましくて
大好きです。きっと二人目も可愛いんだろうな。


  1. 2015/02/08(日) 03:39:26 |
  2. URL |
  3. 小萩 #-
  4. [ 編集 ]

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