「
桜護雪」の香西香住さんからの頂き物です♪
なんと、早くも年末ネタwwwww
おかげで何気に、せっつかれている気になってしまいましたwwwww
まあ、それはそれとしてw
今回も香住さんは、私の絵を面白い使い方して下さいました。
ちょっと変則的ですが、『こんな風に使うのかー』と目からウロコで楽しませてもらいました♪
どんなものか、皆さんも覗いてみて下さいね^^
挿絵は感謝を込めて香住さんに進呈します。
他の方は御遠慮下さいね。
千鶴の年末年始 「年末年始は僕と過ごすに決まっているでしょう?」
「年末年始まで千鶴に苦労を掛けるつもりか」
「そうですよ、年末年始まで彼女を振り回すのは如何な物かと思います」
「千鶴だって女だし、やっぱり年末年始は大人の男と過ごしたいだろう?」
「お前と二日も二人で過ごさせたらかなりの可能性で間違いが起きちまうだろうが。一応あいつは大事な預かりもんなんだ」
「幹部が揃いも揃って女性を巡って揉めないで下さい。そうですね……では、彼女に決めていただきましょうか?」
※※※
「…と、いう訳です。この襖の向こうに貴女と年末年始を過ごしたいと言う五人の男性がいますから、各誘いを聞いて選んで下さい」
いきなり山南さんに呼び出されたかと思えば、襖に手を掛けつつ、そんなことを言われる。
「そんな……皆一緒に年末年始を迎える…のでは、いけないのですか?」
どうせなら、皆でわいわい過ごしたいんだけど……。
「まあ、そこは複雑(邪)な想いがあるのでしょう。まだ幼い貴方には理解出来ないかも知れませんが」
む……。何だか馬鹿にされた気がする。
「とにかく、収拾が付かないので選んであげてください」
山南さんはそう苦笑して、襖を開けた。
※※※

①一人目 原田左之助
「今年は大変だったな!良い酒を差し入れるから、二人で快気祝いとしゃれこもうぜ!俺の秘蔵酒でな♪」
大人の誘い。君菊さんみたいな大人の女性は喜ぶんだろうな。
だけど……。
「原田さん、私、お酒呑めません」
「……しまったぁぁ!」
②二人目 山崎烝
「いいえ、雪村君には、酒よりもこれ!年末まで頑張ってくれた君に、俺が作った強壮剤を進呈しよう。夜なべして配合したものだ。これを飲んでいつもの元気を取り戻してくれ!……来年も、君の愛らしい笑顔が見たい」
山崎さんのお薬!
「ありがとうございます!作り方も教えて頂けますか?」
手を握ると赤くなってしまわれた。
「(原田さんよりは脈有りだ!それにしても雪村君は本当に愛らしい。この白魚の様な手に接吻をして赤い花を咲かせてみたい!)」
③三人目 土方歳三
「今年は頑張ったな。そんなお前には俺が手ずから茶を入れてやろう。膝枕もしてやるからゆっくり休めよ。やはり日本人の癒しは茶だ」
ひ、土方さんの笑顔!+お茶と膝枕!
「そ、そんな、も、勿体無いです!」
膝枕なんてされたら、心拍停止しちゃうから!
「遠慮するな(この遠慮がちな所がたまらねぇよな)」

④四人目 斎藤一
「副長。お言葉ですが、病も疲れもこれ一つで解決!俺は心を込めてこれを進呈するので、安心して年越ししてくれ。‥…いや、共に年を越して欲しい。あんたの年末年始は俺が守り抜く」
そ、それは、石田散薬!
「いりません」
「何故!?」
「私、お酒呑めませんし」
「た、確かにこれは酒で呑まなくては意味がない……」
でも、頬を染めての年越しのお誘いは可愛いな。
⑤五人目 沖田総司
「やだなぁ。慰労ならこれでしょ!読めば嫌なことなんて全部吹っ飛んで、明るい新年を迎えられるよ!毛布の中で読み聞かせしてあげる♪」
豊玉句集!
き、気にはなるけれど‥‥‥‥。
「沖田さん、取り敢えず今すぐ逃げて下さい」
「総司~!!」
※※※
「はい、ここまでです」
土方さんの叫び声と共に山南さんの手によって襖が閉められた。

「さ、誰を選びますか?雪村君」
「誰を‥‥と言われましても」
「私を選ぶのでしたら、果樹味の変若水を差し上げますよ」
「それはいりません」
取り敢えず、お酒は飲めないから原田さんと斎藤さんは選べない。
山崎さんのお薬は魅力的だよね。
土方さんは命の危機を感じるし、沖田さんは論外。
選べと言われたら、やっぱり山崎さんかなぁ‥‥‥‥。
「雪村君」
「島田さん」
悩んでいると島田さんがやって来た。
「お疲れ様です」
「雪村君こそいつも家事をありがとうございます。助かってます」
「いえ、そんな!私にはその位しか出来ませんし!」
「いえいえ、ご謙遜ならずに。我々の任務より余程大変だと思います」
‥‥‥‥島田さんって良い旦那様になりそうだよね。家事の苦労をわかってくれる殿方って希少だ。
「ありがとうございます」
「あ、そうそう。年末年始に掛けて甘味巡りに出掛けようと思っているのですが、一緒に如何ですか?」

甘味巡り!
「行きます!お供させて下さい!!」
「では、副長に雪村君貸出許可を頂いておきますね」
「はい!あ、山南さん、私、島田さんが良いです!」
「ん?何のお話ですか?」
「おやおや。これはこれは‥‥‥‥。参加していない島田君の独り勝ちですか。番狂わせですね」
※※※
「成程。千鶴には甘味!やるな、島田!」
「何て自然なんだ、島田君‥‥!」
「許可なんて出さないで下さいよ、土方さん」
「いや、島田はお前と違って真面目だし、下心もねぇから、断る理由が見出せねぇ。無理に却下したらただの職権濫用だ」
「島田なら負けも認めざる得ないが、羨ましい‥‥‥‥」
島田の大きな腕に絡み付く千鶴の後ろの襖の向こうで、幹部四人+一名が悔しがっていましたとさ。
ちゃんちゃん。
- 2014/10/24(金) 22:15:28|
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| コメント:3
いつも感想ありがとうございます♡平ちゃんは山崎さんに出番取られちゃったんですよ(´;ω;`)もし、いたら、「年末年始、寝て過ごそうぜ!」とかですかね?……。駄目駄目です。島田さんチョイスは多分、かなり甘味好きじゃないと甘すぎると思います。恐らく、あんこを鍋で食べちゃうレベルかと思うので(笑)でも、千鶴ちゃんなら問題ないですね(笑)
- 2014/10/25(土) 22:19:55 |
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