皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「お天道様に願い事を」

桜護雪」の香西香住さんから、続けての頂き物です^^

今回はつい先日の、崎千イラストに寄せての掌編です。
軽いほのぼのテイストなのに、何故かザキさんのそれとない毒舌がピリッときいてますw
お天道様よりも馬よりも強い土方さんって…www

毎回素敵なお話ありがとうございます、香住さん^^

では続きから皆さんもほっこりして下さい♪


挿絵は感謝を込めて香住さんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。



お天道様に願い事を


「漸く晴れた!」

数日間降り続けていた雨が止み、今日はさんさんとお天道様が輝いている。

「漸く洗濯物が乾きそう!」

今日の洗濯は溜めていた分、大変そうだ。



『お天道様に願い事を』


カット445お天道様に願い事を



「それにしても、本当に今日は良い天気」

洗濯物を干しながら、お天道様を見上げると、眩しい程の輝きに思わず、片目を閉じてしまう。

「……こんな、強いお天道様なら、お願い事、叶えてくれそう……だよね……」

なかなか潜入捜査から戻って来てくれない山崎さん。
ご無事かどうかもわからない。
逢いたいと思う気持ちもあるけど、それ以上に不安で心配だ。

強い強いお天道様に祈ってみよう。

「お天道様、お天道様……どうか、山崎さんが無事でいらっしゃいますよう……そして、出来る事なら早く帰って来て下さいますように。お天道様と同じ位、私に温もりを与えてくださる大切な人なんです」
「ただいま、雪村君」

組んでいた手を解いた途端、大好きな声が耳元で聞こえ、持っていた洗濯物ごと、後ろから抱き締められた。

「や、山崎さん?」
「ああ、今、戻った」


カット439


瞳が熱くなる。

「ご無事……ですか?」
「ああ。勿論」

良かった……。

ぎゅっと、彼の腕を抱き締める。

「……お天道様、すごい」
「お天道様?」
「あまりに良い天気なのでお天道様に祈ったんです。貴方が無事に早く戻りますように、と」
「……あまり可愛らしい事をしないでくれ。長期の任務を受けたくなくなる……」
「……それも、お天道様に祈っておきましょうか?」
「いや。土方さんに願った方が確実だろうな。あの人は意外に君に弱いから君が寂しそうに言えば聞いてくれるかも知れない」
「山崎!千鶴を愛でる前に報告に来い!」
「きゃっ!」
「……無理の様だ」

土方さんが縁側でこちらを睨んでいた。

「……副長。恋路を邪魔する者は馬に蹴られるそうですよ」
「馬に蹴られたくれぇ、何でもねぇよ。蹴り返してやる」
「……そうですか。すぐに行きます。雪村君、後で部屋に逢いに行く。待っていてくれ」

「はい!」

お天道様、お願いを聞いてくださり、ありがとうございました。
後はこの洗濯物に貴方の温もりを分けて下さいね。
私が山崎さんに抱き締められるのを待っていた様に、この洗濯物達も貴方に抱き締められるのを待っていたんですから。


END
  1. 2014/04/28(月) 23:58:10|
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