皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「メイキング」

まそほさんからの頂き物です^^


前回の艶話のリベンジ? www

これに関しては内容については言わぬが花、ですね。
ただおかげで挿絵には困ってしまいましたが…^^;

何の先入観もなしに、どうぞ続きから、まずは一読下さいませ♪



挿絵は感謝を込めてまそほさんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。



メイキング



 どうして、あのおふたりと私、だったのだろう。
 拒む理由は、なかったのだけれど。


「うわあ、すごく熱いね。君、我慢できる?」

「つっ……大丈夫、です」

「無理はしなくていい」

「平気です、斎藤さん」

「ふーん、じゃあ、遠慮なく。……ねえ、ここ、濡れちゃってるけど、いいの?」

「すみません、私、あの」

「気にするな、雪村。それよりもこちらに、集中しろ」

「うわっ、今すごくしぶきが飛んだよ。こんなにそこらじゅう濡らしちゃって、あとが大変だよね」

「騒ぐな。仕方がないだろう」

 慣れている風のおふたりに比べ、私の動きはぎこちない。
 まだ始まったばかりだというのに、息が乱れ、汗がにじむ。

「苦しいか? おい総司、もう少し手加減してやってくれ」

「そんなに、はやくしてるつもりはないんだけどね。千鶴ちゃん、そろそろ慣れてこない?」

「だ、だって、おふたりは交互についてらっしゃるけど、私は……あっ」

 強くついて、こねて。
 大きくまわして、引いて、ついて。
 沖田さんと斎藤さん、おふたりの動きはなめらかで、息も見事に合っている。
 翻弄される私だけが、流れに取り残される。

「急かなくていい。余計な力を抜いて、俺たちに合わせろ」

「うん。僕ももうちょっと、ゆっくりしてあげる」

 速さをゆるめてもらって、私は懸命におふたりの動きについてゆく。

「んっ!」

 斎藤さんの手にあるそれが天へ向いたところで、先端から散ったしずくが私の顔にかかる。

「あーあ、一君まで」

「すまない、目に入らなかったか」

 私の頬を伝う白濁したしずくを、斎藤さんが指でぬぐってくれる。

「でも、千鶴ちゃんが濡らしすぎるのがいけないんだからね」

 沖田さんの言葉に私は顔を赤くする。

「うーん、ちょっと替わってみる? はい、僕の」

 そう言われて握らされた、沖田さんが手にしていた時にはわからなかった部分の意外な太さに、私は思わず声を出す。

「う、うまく握れませ……」

「あれ? だめ?」

 ちゃんと握ろうとするのだけれど、長くて太くてみっしりと重くて、扱いかねた私は泣きそうになる。

「総司、あまり無理はさせるな」

「そうだね。こっち乾いてきちゃったし、また濡らさないと」

「はい……」

「つらくなってきた? でも、もうちょっとで終わるから、さ」

「そうだな。そろそろ頃合いだろう」

 斎藤さんの最後のひとつきに、やわらかく強くはずんで、それが絡む。
 私は、沖田さんから与えられたもので、手を白くする。

「結構いっぱいになったかな。それでも足りるかってところなんだけど……ひとりで持てそう? 千鶴ちゃん」

「待て。今、たらいを持ってくるから、そこに入れろ」


 沖田さんが餅取り粉をかけてくれて、真っ白になった両手で私が臼から引き上げた餅を、斎藤さんが用意したたらいで受けてくれる。


「やあ、三人ともご苦労さん。これは、おいしそうにつきあがっているね」

 そこへ現れたのは、井上さんだった。
 やはりたらいを手にしていて、湯気を立ち上らせているのは、おそらく今蒸されたばかりのもち米────。

 お手伝いなら、喜んでする。
 慣れていないから手水でまわりを水びたしにしてしまったけど、後でちゃんと始末もする。
 杵の柄が太くて手から抜けそうになるから、つき手ではなく返し手をするのも嫌じゃない。

 ただ。
 餅つきの返し手が私【ひとり】なのに対して、どうしてつき手は沖田さんと斎藤さんの【おふたり】なのだろう……?


 明日はきっと体の節々が痛むだろうな……。
 ぼんやりと私は思うのだった。


カット435メイキング



  1. 2014/04/08(火) 20:51:44|
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  1. 2014/04/09(水) 01:05:03 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

まそほ様♪

受け取って頂けてほっといたしました(^^;
一応、うちでUPする際にはお礼を兼ねて、最低でも一枚は絵を進呈しようと自分に課しているので、何とかひねり出した次第ですw
次回はすぐに描けるものだといいなあwwwと密かに希望^^
  1. 2014/04/09(水) 22:52:09 |
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  3. ちょこ #-
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