皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「苦しむ貴方を抱き締められる私でいたい」

桜護雪」の香西香住さんからの頂き物です^^


以前の「眠れない夜に頼られる私でいたい」の続編にあたる、千鶴視点からのお話のようです。
こういう山南さんなら、近藤さんを裏切ったり、ラスボスになったり―――という事にはならなかったでしょうねw

それにしても、山南さんはどの√でも、結局吸血はしなかったのかな?
自分で作った薬だけで、一人耐えていたんでしょうか。
そう考えると、彼が一番ある意味強かったのかな―――

では続きから、山南さんでしんみりとして下さい^^


挿絵は感謝を込めて香住さんに進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。




苦しむ貴方を抱き締められる私でいたい



カット427苦しむ貴方を抱き締められる私でいたい

「んっ……」

白かった彼の髪が元の色に戻る。

「……すみません……雪村君……」
「いいえ……」

彼は私に刃を向けたくないと、私の唇を噛んで、溢れ出た血を舐める。

そして身体が落ち着くと、申し訳ない、と言う様に苦笑されるのだ。

私は鬼だから傷もすぐに治るし、構わないのに。

「羅刹というのは、本当に不便ですね。血を求めずにはいられない……」

疲れたように私の肩に体重を預けてくる彼の頭を抱き締める。

「私の血でよろしければ、いくらでも差し上げます。貴方になら……」

私が不安になる夜には、いつも抱き締めて眠ってくれる。貴方が苦しんでいて、私にその苦しみを癒せるというのなら、今度は私が貴方を抱き締める番だ。

「私にだけなんですか?」
「ええ。貴方にだけ……」

鬼でも痛みはあるのだ。
それに、相手に血を与えるという行為はけして気持ちがいいものじゃない。

だけど、貴方が欲しがるなら、喜んで差し出そう。

私の肩口で彼がくすりと笑うのがわかった。

「それはそれは……私は果報者ですねぇ……」
「……私も果報者です」

私も彼に微笑んだ。

私の血ならば、少量で血に狂う事無く、落ち着く様だから。

多分それは、私が純血の鬼だから。

貴方の役にたてるのならば、鬼で良かったとすら思う。

私達の関係はなんだろう?

恋仲ではない。
親子でもない。
親族ですらない。
友だなんて、もっての他。

だけど……共にいて、こうして寄り添っていると、とても落ち着くのだ。

この関係が何だかなんて分からない。

ずっとこうして貴方の側にいられるとも思えない。

だけど、私は……!

苦しむ貴方を抱き締められる私でいたいです……!

カット425


END

  1. 2014/03/21(金) 21:06:08|
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