皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「猫になっちゃった!?」

テール×テール」のドラキョンさんから、キスシリーズ以来の頂き物です♪


こちらのお話は、ドラキョンさんのサイトではシリーズ第二弾目。
一回目は真面目な猫さんになったw斎藤さんでしたが、この方が猫になると、そのまんま『猫』ですねww
寝ぼけていてこれだから、自覚のある『猫』になったら、その立場を利用して、何をするやら―――

このシリーズ是非続けて下さいね^^
うちでは新八さんが同様の立場で、いま奮闘していますがw ドラキョンさんが書くとどうなるのか、すごく楽しみです。


では続きから、薄茶の猫の毛を撫でにいらっしゃって下さい♪



挿絵は感謝を込めてドラキョンさんに進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。




猫になっちゃった!?



ふわぁ~あっ。何だか眠いや。

昼過ぎ、このくらいの時刻は、眠くなるって分かっているんだからさ、
お触れとか出して昼寝の時とか決めてくれればいいんじゃないかな。
八つ時は千鶴ちゃんと僕は、お茶の時間とかね。
それを我慢して、無理して働くから、
互いに神経がささくれ立って揉め事とか起こるんだよ。
無理するから眉間に盛大にしわ寄せて、
頭から湯気出して怒ってばかりいることになるんだよ。誰かさんみたいに。
あんな風になったらたまらないから、
僕は欲求には逆らわず、昼寝をすることにしよう。

最近のお気に入りのお昼寝場所は、ここ。
昼の間は忙しくしているから、ここは基本的に無人。
それを皆知っているから、人が訪ねてくることもまれだし、
僕が昼寝をしていても見咎められることもない。
万が一、僕の昼寝の邪魔をするような輩がいたら、
「仕事をさぼっていますよ~」って、
問答無用で誰かさんに報告してあげればいいんだし。
実際、この時間にここに現れるってことは、サボる気だったってことでしょ。
僕の行動、何も間違っちゃいないよね。

勝手知ったる…、ということで、
僕は部屋の隅から座布団を引っ張ってきて、
日の差し込む場所にごろりと寝ころんだ。


ここは暖かくっていい匂いがして、安心できるんだよね…
僕は下になっている方にも日をあてたくて、ころりと寝返りをうつ。
そして、寝癖をついた毛を舐めつける。うん、いい感じになったかも。
こうしてこまめに手入れすれば、僕の自慢の薄茶の毛が、
空気を含んでふわふわで、ほかほかになるんだ。
千鶴ちゃん、気がついてくれるかな?
君が僕の猫っ毛を大好きって、ぎゅって抱きしめて頬を寄せてくれるから、
今まで以上に毛づくろいに時間をかけているんだよ。

千鶴ちゃん早く戻ってこないかな…
きっと眠っている僕を見つけたら、足音を忍ばせ、
そっと僕の背を撫でてくれる。
背中を撫でられると、くすぐったいんだけど、
千鶴ちゃんなら何度でも撫でられたい。
ためらいがちに差し込まれた千鶴ちゃんの指が往復するのが気持ちよくて、
我慢しようって思うんだけど、思いと裏腹に背中が波打ってしまうんだ。
ねえ、早く。君がここへ来た段階で僕の目は醒めちゃっているんだからさ、
僕を起こさないようになんて気遣いは無用だから…。
僕を抱き上げて、君の足の上で寝かせてよ。
うん、そう。いわゆる膝枕ってやつを。
そして僕の眉間を揉み解すように撫でたり、顎の下を擽ったりしてほしいな。
君の指で。
特別に君だったら、肉球だって触らせてあげてもいいよ。尻尾だって。
そしたらさ、僕は目を細めて、顎をあげて、喉を鳴らしてあげる。

そうなったら、君は僕の顔を覗き込みながらこんなふうに言うんだ。
「・・・もしかして、起きているんですか。」
そう言われたら、僕は面倒なふりをして、片目をそっと開けてあげる。
僕の翡翠色の瞳を見た君は、寝たふりをしている僕に気がついて、
少し膨れて、僕の脇に手を入れて、抱き上げるんだ。
君の顔を間近に見られるのは嬉しいけれど、この格好は不安定だから…、
なんて言い訳しながら、僕は君の着物に手を伸ばす。
君の身体の線に身体をぴったり添わせ、
君の身体の温かさを感じるのも悪くないかもしれないな。
ずっとそうしていたい気もするけれど、きっと僕は、
君の後ろで揺れる髪が気になってしまうと思う。
そっと手を伸ばし揺れる黒髪や、飾り紐にじゃれ付いてしまいそうだ。
それを嫌がって、君はきっと僕に注意をする。
僕を抱き上げ、僕の目を見て
「髪の毛で遊ばないでくださいね。」なんてね。

ねえ、千鶴ちゃん、僕がこんな好機を見逃してあげると思っていた?
だとしたら、君は僕のことをわかっていなかったって、反省してもらわないと。
僕は甘えたふりして、すかさず君の口に顔を寄せる。
そして…君の口をペロリと舐めちゃうんだ。
人間の僕がそんなことをしたら、すぐに逃げ出しちゃうだろうけど、
猫の僕なら君は
「く、擽ったいよ…。」
とか言うだけで許してくれちゃうんだろうな、きっと。
膝枕も狙っていたけれど、僕の最終目標がこれだったって知ったら、
千鶴ちゃんはどんな顔をするんだろう。
その顔も見てみたい、ってちょっと欲張りかな。


「…また…。こんなところで眠っていると、風邪をひいてしまいますよ。」
僕の上からちょっぴり呆れたような千鶴ちゃんの声がしたと思ったら、
温かなお日様の匂いのするものがふわりと掛けられた。
僕を見つけてくれたのが、千鶴ちゃんでよかった。
そうじゃなかったら、この幸せは味わえないものね。
千鶴ちゃんの周りにお日様の匂いが広がる。
ああ、洗濯物を取り込んできたんだね。
僕の傍に戻ってきてくれたのに、僕を放っておこうだなんて、あんまりだ。

僕が夢見ていたのは、こんなふうに放っておかれることじゃない。
僕は君に構ってほしくて、洗濯物に爪をかけ、ぐっと伸びあがった。
僕が君としたかったのは、こんなふうに君に口を寄せて…。

ちゅっ。

カット386

そう、こうやって、ちろっと君の唇を味わって…。
うん、やっぱり君の唇は思った通り、甘いね…。癖になりそう…。
「きゃっ。な、何を…。」
あれっ。さっき思っていたのと何だか反応が違う気もするけれど、
驚く君も嫌いじゃないから、まあいいかな。


「おっ、沖田組長っ。何やっているんですかっ、あなたは。」
何?この幸せな時間をぶち壊す、邪魔っけな声は。
夢の中まで現れて僕らの邪魔をしようなんて、
嫌味なくらい仕事熱心だよね、山崎君。
「にゃあ。」
僕は不満を訴えるべく、鳴き声をあげたつもりだったのに、
聞こえてきたのは聞きなれた僕の声で。
「夢の中くらい好きにさせてよ。」

カット426猫になっちゃった


あれっ?
そこでようやく僕はパチリと目をあけた。
目の前にあるのは、目を真ん丸にして赤くなっている千鶴ちゃんの顔で。
視線を庭に向ければ、険を含んだ山崎君と目があって…。

…どうやら僕は、寝ぼけてやらかしてしまったらしい…。

こんな状況だっていうのに、口元が緩みそうになる。
だってさ、僕がこんなことをしたら逃げ出すに違いないって思っていた獲物が、
逃げ出さなかったんだよ。これは、嬉しい誤算だよね。
ねえ、千鶴ちゃん。
「この後どうするか考えるために、君の膝を借りたいんだけど?」
僕がそうねだったら、君はどんな反応を返してくれるのかな。


  1. 2014/03/17(月) 20:47:13|
  2. 頂きもの
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<「越えざるは紅い花」やっーとコンプ(´-д-)-3 | ホーム | 3周年記念企画第二弾!>>

コメント

香住→ドラキョン様

お久しぶりです!とても可愛いお話で癒させて頂きましたvV
私以外にもあのイラストの総ちゃんが猫に見える方がいらっしゃって良かったです(笑)あの接吻の仕方は猫さんですよね。
  1. 2014/03/17(月) 21:09:47 |
  2. URL |
  3. 香西香住 #PBl13R7o
  4. [ 編集 ]

総ちゃん猫欲しいですっ!

わ~い!総ちゃん猫だ!可愛すぎます~ぅ♥本人を飼いならすのは無理だけど、猫Ver.ならもしかしたら飼えるかも、と思わせる可愛さです。猫っ可愛がりする自信あります。あれだけザキさんが怒っていても、どこ吹く風な態度、総ちゃんですね~(笑)この後は、膝枕に移行した総ちゃんを、必死に引きはがそうとするザキさんが見られそう。それを聞きつけて皆が集まって…騒ぎ出したのを土方さんが叱りに来て…も、妄想が……おっと、つまらないこと考える前に、早く総ちゃん猫をもらって行って、家に飾らないと。ワクワク。今回も素敵な作品をありがとうございました。大切にいただいてまいります。
  1. 2014/03/18(火) 09:07:09 |
  2. URL |
  3. ドラキョン #-
  4. [ 編集 ]

香住さま

香住様、こちらこそお久しぶりです。そうですよね。あの姿は、ネコですよね。身体のしなやかさなのかな?猫が伸びをした瞬間をとらえたみたいな。
ちょこ様ではありませんが、ネコを自覚した沖田さんは、色々とやらかしてくれそうで、見ていて飽きないだろうな~。あ、でも、そこに巻き込まれるのは全力で遠慮したいですが(笑)
感想を聞かせていただけて、嬉しかったです。
  1. 2014/03/18(火) 09:17:16 |
  2. URL |
  3. ドラキョン #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kougethuan.blog.fc2.com/tb.php/548-11ed77fc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)