皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「三行ラブレター」

桜護雪」の香西香住さんから、平千SSを頂きました^^

私の過去イラスト2枚を使っての創作―――どれとどれを組み合わせれば、お話1本作れるかに挑戦してるみたいですね、香住さんww

今回は、もう香住さんテイストがばっちり反映しそうな、平千。
もはやこの二人の話は、ほこほこほっこりモードしかありませんよねw

そんな寒い冬にはぴったりな、暖かいお話は、続きからどうぞ♪


今回の元絵は、感謝を込めて香住さんに進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。




三行ラブレター


幼馴染みの愛しい彼女に告白しようと君はペンを取った。

直接言うのが一番なんだろうけど、 幼馴染みならわかるみたい。口で言っても伝わらないって。

「好きだ!」

と告げてもきっと

「私も好きだよ」

と返ってくる。

「付き合ってくれ!」

と告げてもきっと

「何処に?」

と愛らしく彼女は首を傾げるだろう。と。

僕もそう思う。

君の愛しい彼女は天然さんだから。

君が机に向かってどれくらいの時が流れたんだろう?

君のペンが動いたのはほんの少しの間。

君は力尽きたように机にうつ伏せになる。

そんなところで寝ると風邪引いちゃうよ。

嘴で頬を突っ付いてみても、全く起きない。

せめて何か掛けてあげたいけど、僕の身体じゃ咥えられても、持ち上げられないんだよ。ごめんね?もし、風邪を引いたら彼女を呼んで来てあげるから。

朝日がカーテンの隙間から入り、目覚ましがなる。強めに彼の頬を突っ付くが、やっぱり起きない。それなのに目覚ましは止める。無意識ってすごいね。僕、もう知らないから。

彼が起きたのは、それから30分後。

「うわっ!もうこんな時間!?千鶴が来る!ショコラ!どうして起こしてくれなかったんだよ!?」

飛び起きて、着替えながらコーヒーを淹れつつ、彼は僕に文句を言う。

失礼な。何度も起こしたよ。大体、ペットのインコに頼る事自体、間違ってるんじゃない?


彼がカーテンを開ける。

「うわっ、やっぱり千鶴、もう来てる!!」


カット233


君が時々やるギャルゲー?みたいに、部屋まで来ない辺りが彼女だよね。本当、君は趣味が良いんだから。

「ごめん!千鶴!今から降りるからもう少し待ってて!」

窓を開けて、外に叫び、部屋を飛び出して行く。……って、ドアも窓も開けっぱなしだよ、もう。まあ、取られるものなんて無いけどさ。

パタパタと羽ばたいて、何となく彼の机に降りると、机の上には便箋が置かれていた。


『千鶴へ

好きだ

平助』

うん。
何とも、君らしいラブレターだね。

でも、君の性格的に、これ、きっと渡せないよね。

滅多に無いチャンスだし、僕が一肌脱いであげよう。

便箋を咥え、開いた窓に向かって羽を広げる。

空に飛び立ち、彼女の真上で便箋を落とす。

そのまま、部屋に舞い戻る。


「ち、千鶴!俺と結婚してください!」


部屋まで彼の声が届く。

どうして、そうなった。

始めからそう伝えれば良かったのに。

その告白なら、いくら鈍い彼女でも君の気持ちに気付いてくれたと思うよ。

外を覗くと、キスをしている二人が見える。

うん。良かったね、平助君。
僕、恋のキューピッドになれたかな?

…………。

幸せそうなのは良いけど、二人共、遅刻するよ。

ご近所の奥様方、おかあさん、拍手してないで突っ込んであげてよ。さっきの平助君の叫び声で皆出てきちゃったんだね。

二人とも気が付いたのか、手を取り合って駆けて行く。

学校、間に合うといいね。

今日の夜は延々とノロケを聞かされるんだろうな。まあ、恋愛相談されるよりはずっとマシかな。アドバイスしても、君には伝わらないんだもん。ノロケは二時間も聞けばウンザリするけど、聞くだけで良いわけだし。

再び彼の机に降りると、写真立てが目に入る。


カット151


幸せそうに笑い合う花婿と花嫁の二人。

おかあさんに頼まれて、結婚式場のモデルをやったんだよね。あの時のはしゃぎ様は凄かったよ。

何時か、もう一度千鶴ちゃんにウェディングドレス着させてあげられると良いね、平助君。


その時は、また、窓を開けて出掛けてね。

僕も空から参列するから。



END
  1. 2013/12/09(月) 21:31:28|
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