皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「知れば迷い」

ピクシブでお知り合いになった瀬古刀桜さんから
お茶菓子♪として頂いた崎千キスSSです^^

瀬古刀桜さんの創作はオリジナルキャラが主人公ですが、その「狸の飯や」シリーズはほぼオールでわいわいするお話なので、楽しく読ませてもらっています。
今回はその流れの一部を抜書きして頂いた感じのSS。
なので、その主人公も出てきますので、オリジナルキャラが苦手な方はご注意を。
興味のある方は是非ピクシブへ!


では―――長編の一部のような掌編を、続きからどうぞ(^-^ゞ


今回はお知り合いになってすぐの思いもかけない贈り物♪ 本当にありがとうございました! 
挿絵は感謝を込めて瀬古刀桜さんに進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。



知れば迷い


「私が好きなのは、貴方です。」
重ねられた唇は甘かった。

―深夜―
珍しく任務で怪我をした。矢で腕を射られたのだ。
「俺としたことが、ドジを踏んだなあ。毒はないか・・・」
矢尻に毒は塗られていないようだが、出血はあった。どうやら、動脈に近い部分をやられたようだ。
俺は薬が置いてある部屋に向かった。

カット384知れば迷い

部屋の中に彼女がいた。
「山崎さん・・・その傷!!」
傷をみて彼女の顔色が変わった。
「・・・医者としての修行が足りなかったようだな。」
しまった。怪我の手当の仕方は、俺が徹底邸に教授したが心構えを教えていなかったか。
「たいした傷ではないから・・・ああ、そんな泣きそうな顔をするな。患者が不安になるだろう。」
そんな顔をされると、勘違いしてしまう。俺と彼女はただの師弟だ。
泣きそうな顔をしながらも、彼女は俺を手当した。
「腕を上げたな。雪村君」
「師匠の教えが良かったからです。」
彼女の手で包帯が巻かれた。
「今日は薬を飲んで安静にしていてください。」
「そういう訳には・・・」
「山崎さん!!」
俺を叱る彼女に、思わず笑ってしまった。まるで恋人を心配するかのような表情を浮かべていたからだ。ありえない。
「そういう顔は、君の好いた人に・・・」
見せるものだと続けようとしたが、出来なかった。彼女が俺の言葉を塞ぐかのように唇を重ねてきたからだ。

カット280

「私が好きなのは、貴方です。」
彼女は、俺を射抜くかのように見つめたが、やがて立ち去ってしまった。

誰かが動いた。どうやら、今の俺と彼女をみていた人物がいたらしい。
「誰だ」
「俺だよ。山崎君。」
姿を現したのは、俺と同じ諸士調監察の尾形俊太郎。白銀の長い髪に紫色の冷たい瞳をした男。俺ですら、存在を気づかせることができないほどの気配を隠すのが巧みな男。
「「知れば迷い 知らねば迷わぬ 恋の道」か。今の君たちをみて、思い出したよ」
「誰の句ですか」
「無名だけどよく知っている人物。・・・君の気持ちは理解できるが、俺たちは監察だ。今は私情を横にして職務を優先しろ。それから、土方副長から厄介な命令がきた。」
尾形さんの目がすうと細められた。
「長州藩の同行を探るため、幕府が大目付を派遣することが決定した。大目付の護衛として新選組も向かう」
「新選組も?」
俺の問いに尾形さんが頷いた。
「大目付の随行は局長、伊東参謀、武田組長、俺。諜報要員として監察も全員出動する。君にはもう一つ、副長から命令がくる」
「・・・まさか」
「雪村綱道の探索。京・大阪・江戸と捜索範囲を広げたが、髪の毛一つとして見つからない様子から考えると、西にいる可能性を考えたほうがよいかもしれない。」
西・・・すなわち、薩摩、長州、土佐、肥後。攘夷思想が強い藩を示す。
「この任務は至難の極みだ。一歩間違えれば死ぬ可能性もある。・・・今日は彼女の言うとおり安静にしておけ。残りの情報収集は俺がやっておく。」
そういうと尾形さんは去っていった。

end
  1. 2013/12/06(金) 11:18:31|
  2. Kissシリーズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

香住→桜様、ちょこ様

桜様、はじめまして。香西香住と申しますm(_ _)m
惹き付けられるような文章で物凄く素敵です。オリキャラと土方さんの関係が気になります。気軽に句を読んでもらえる仲なのでしょうか?もしそうなら羨ましいです。

ちょこ様

この山崎さん物凄く素敵ですね、そして怪我がリアル。意外と肘のみを擦りむいてこんな状態になります。こないだバスから降りる時に躓いて、地面に落ちてこの状態に。ちょこ様も足元にはお気を付けてくださいね。腕や手は命でしょうし。バスも以外に危険な乗り物でした(私の単なる不注意ですが)

  1. 2013/12/06(金) 12:31:12 |
  2. URL |
  3. 香西香住 #PBl13R7o
  4. [ 編集 ]

初めまして。

香西香住様
初めまして。瀬古と言います。
ご質問の内容ですが、拙宅の狸、違った尾形は副長助勤・五番組組長を務めている男です。すなわち、沖田や斎藤、原田達と同格であり、此奴が土方副長の句作を知っているのは、沖田の豊玉発句集絶叫朗読を聞いたと思われます。



ちょこ様
素敵なイラストをありがとうございます。ちょこ様の書いたイラストをどーやって料理しようか考えながら書かせていただきました。
次は【狸の飯や】シリーズで伊東センセのキスイラストを料理しようかと考えています。かなりの阿保話になりますが、ご容赦ください。
  1. 2013/12/06(金) 18:00:50 |
  2. URL |
  3. 瀬古 #7DYF7QtI
  4. [ 編集 ]

香住様♪ 瀬古様♪

香住様
今回血だらけのザキさんも意外と絵になると発見しましたが、香住さんは怪我には気をつけて下さいね!
今はもう大丈夫なんでしょうか?
平千SS、返信忘れてすみません(>_<) ちゃんと届いてますのでご安心を。

瀬古様
今回はこちらへのUP許可、ありがとうございました!
わ、次は―――って、また書いて頂けるんですか!? 
元がどんちゃん騒ぎの絵なので、どんな話でもどんと来い!ですw 楽しみにしていますねー♪
  1. 2013/12/06(金) 21:01:30 |
  2. URL |
  3. ちょこ #-
  4. [ 編集 ]

これがお茶菓子ですとっ!?

まさしく、長い物語の一部抜粋ですね、これは!!
尾形さんって誰だっけ・・・って、思わず他の新選組関連の小説をごそごそと出してきたら、おおお・・・その名前を発見しました!
私にはあまり馴染みのない名前なんですけど・・・瀬古さんには馴染みの深い隊士なんでしょうか!?あえてそういう方を出すところに、瀬古さんのこだわりが感じられました~\(・o・)/
しかし、土方さんの句が知らぬ間に世間に広まっていて・・・関係のないところで笑ってしまいました(ぉぃ)いやぁ、本編だとひた隠しにしてるのに、こんなに広まってるんだもの・・・ふふふっ。
千鶴ちゃんの告白からはじまるから甘い雰囲気なのかと思いきや、あくまで山崎君に主眼を置いた展開なのでなにやら本格時代小説の匂いまでしました。
本格派なお話、ご馳走様でしたヽ(‘ ∇‘ )ノ
  1. 2013/12/16(月) 00:36:29 |
  2. URL |
  3. ゆゆき #EYMZMP9E
  4. [ 編集 ]

ご連絡が遅く申し訳ありません。

初めまして。瀬古です。
尾形ですがクシブで公開している「五番組長事件録」シリーズ、「新選組監察方秘帳」シリーズ、「狸の飯や 薄桜鬼よもやま笑い話」シリーズで主役をしています。
私の創作のスタンスですが、「皆が楽しめる物語を書きたい。それには作品登場キャラクターでは、読み手か片寄る。原作にはないキャラクターで新選組にいても違和感ない組長クラスの人間を主役に」と考えてできたのが尾形俊太郎です。
これでも一応、茶菓子です。(笑い)
  1. 2014/02/01(土) 00:11:22 |
  2. URL |
  3. 瀬古 #7DYF7QtI
  4. [ 編集 ]

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