皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「白に想う」

今までは頂いた順番にSSをUPしていたのですが、
今回はこちらの勝手で、ちょっと特別扱いで先出しさせてもらいます(^-^;

お待ちの他の方には大変申し訳ないんですが、『おまけ絵はいらない』と、わざわざ申告頂いたので、
何も延々お待たせすることもないかと、お言葉に甘えてキスイラストのみでUPさせてもらいます。


前回、崎千SSを下さった「匿名希望の酔っ払い隊士」様改め「酔狂元乙女」様
物語というよりは、詩のような流れる文章―――とっても一君に合うような気がします。
やっと頂けた一君の素敵なお初SS、ありがとうございましたー^^

今回は元絵のみですが、進呈致しますので、どうぞお持ち帰り下さい。
他の方はご遠慮下さいね。


では、言葉遊びもお好きそうな酔狂元乙女さんの斎千キスSS、続きからご堪能下さい♪



「白に想う」
~斎藤一、極秘任務へ出立の前日。屯所中庭にて~


俺の眼に焼き付けよう、
晴れた空を流れゆく自由な白、
竿にはためく眩い白、
桶に屈むお前の細頸に光る白。

俺の心に焼き付けよう、
真っ直ぐに俺を見つめるお前の瞳の中の白、
ひたすらに俺を信じるお前の心の中の白、
涙を堪えて俺を送り出すお前の健気さの白。


「雪村・・・。いや、千鶴」
「斎藤さん?」
「すまぬが、洗濯を頼みたい。急がぬ、明日で良い」
「そんな・・・襟巻一枚なら今すぐ出来ますから」
「いや、代わりがある。明日で良いのだ。明日にしてくれ」


そうして・・・。
俺の耳に焼き付けよう、
鈴の音の如きお前の澄んだ声色の白。

俺の唇に焼き付けよう、
甘露の如きお前の唇の快楽の白。


カット296


明日の旅立ちを前に、俺はこの白に想う、
この白に溺れる、この白に囚われる。


最後に俺の魂に焼き付けよう、
誰にも染まらぬお前の魂の白を、重なり合う俺達の魂の白を。


待っていろとは言えぬ。
待っていて欲しいとも頼まぬ。
待っているだろうかと思うは未練。


全てを白に想い、
全てを白で流して、
全てを白に託して―――。


この世には色が多すぎる。
この屯所にも色が多すぎる。
この色たちはお前を自分の色に染めようと侵食する。


千鶴、何色にも染まるな―――。
俺達の明日をも知れぬ未来は、このままで、白いままで良い―――。


自分の髪の結い紐を解き、俺は千鶴の手の畳まれた襟巻に結び付ける。
己が再びこの白い結び目に手を掛ける日まで、解(ほど)けぬよう、離れぬよう、しっかりと。


「どうかご無事で。お帰りを・・・いつまでもお帰りをお待ちしていますから!!」


気付いていたか。その声色は涙の色に変化する。
だが聡明なお前は、それ以上は語らぬ。
それで良い。言葉の色は、時に虚を纏う。


お前に背を向けて、刀を抜いた。
切先の白さに俺の覚悟を乗せて、空に向かい、自由に流れる白を斬った―――。




(了)
  1. 2013/07/18(木) 10:26:36|
  2. Kissシリーズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<一体どこまで続く~w | ホーム | 「あるじゃねぇか」>>

コメント

素敵なコラボ!!

おはようございます。ちょこ様。
こちらのイラストにはこのお話がぴったりですね。
斎藤さんの心情が見事に描かれてますよね。ちょこさんのイラストとの相乗効果が、それに磨きをかけている。素晴らしいの一言です。
私もこんなふうに書けたらと思います。
それに書きたいなとも。(今は我慢、我慢!)
本当は一作ずつ感想を書かせていただきたいのですが、さすがに無理、とほほ。
素敵な時間をありがとうございます。酔狂元乙女さん、ちょこさん。
次を楽しみにしています(*^_^*)

暑いですねぇ。昨日は少し気分が悪くなって、まずいと思ったんですが、夕飯を食べたら治る私。別な意味で情けなや……。ちょこさんも熱中症にはお気をつけてくださいね。やはりOS-1を持ち歩くべきなのかしらん。

小野先生のファンのちょこさんはご存知かも知れませんけど『ゴーストハント読本』が出ましたねぇ。先生が新作を書いてるわけではないですが、対談のメンバーや筆者の豪華さに、おお!
ちまちまと読み続けようと、思ってます。『悪夢の棲む家』もリライトして出してくれないかなぁ。
では(^^)/~~~
  1. 2013/07/19(金) 07:54:52 |
  2. URL |
  3. ロカ #-
  4. [ 編集 ]

ロカ様♪

お忙しい時に、わざわざご感想ありがとうございます^^
斎藤さんのキスSSは、皆さん結構難産のようで…沖田さんや原田さんのように、したいからする、っていうのは斎藤さんにはなさそうだという意見の一致がみられてますw
なので、斎藤さんにはキスする理由づけが必要らしくて…ww難儀な性格のキャラですねえwww
この後、この絵にSSがつくかどうか、危ういかもしれません^^;

酔狂元乙女さんは、また違うテイストの文章を書く方で、新しいSSを読ませて頂く度、わくわくしています。
次回もまた楽しいものをここでご紹介できるかもしれませんので、ロカさんも勉強の合間の息抜きに是非覗きにいらして下さいね^^

ゴーストハント読本とな!? 知りませんでした; これは、本屋でチェックしないと!
お知らせしてくれてありがとうございます。
しかし、ゴーストハントの方も、続編書いてくれないものでしょうかねえ。
ここの夫婦は揃って寡作で、ファンとしてはちょっと寂しいです。

では―――
暑さに負けず、もろもろ頑張って下さいね!
  1. 2013/07/19(金) 20:15:01 |
  2. URL |
  3. ちょこ #-
  4. [ 編集 ]

秀逸な作品ですね♪

詩的なお話、ごちそうさまでした~( ´∀`)
そうそう、これが一君か世界ですよね!!全くデレさせることなく、千鶴への思いが美しい言葉で語られてて…しかも、白というキーワードで上手にまとめられてて…感動しました!
個人的には、甘露のような千鶴の唇ってところがすごい好きです。こんな表現があったのか~と脱帽しました(*ノ▽ノ)

酔狂元乙女さんは、前作の山崎くんとのSSといい、今回といい、あまり口数が多くないキャラのお話をかかれるのが本当にお上手だなぁと…羨ましいです(*^^*)
次回作も期待してます。
そして、ちょこさんに送りつけてしまった私の斎千返してほしくなりました(-_-;)あわわ、技量が違いすぎる(゜ロ゜;ノ)ノ
  1. 2013/07/19(金) 20:43:20 |
  2. URL |
  3. ゆゆき #-
  4. [ 編集 ]

ゆゆき様♪

うわわわわ、返してほしいなんて、ダメですよお~
確かに酔狂元乙女さんの斎藤さんはとても素敵ですが、
ゆゆきさんにはゆゆきさんの良さがあって、あの斎藤さんはまたゆゆきさんにしか書けないんですから!

それにしても斎藤さんはキスひとつするのに、すごく手間の掛かる人、という意見は皆さん同じようですねw
そこらあたりの面倒臭さを、皆さんがどう料理するのかすごく興味があったんですが
斎藤さんの大義名分やら理屈付けに、それぞれの個性が出てるようで、大変楽しく読ませてもらっています♪
ゆゆきさんのも、他の方のも早くUPしたいなあ^^
皆に読んでもらいたい! なので、取り返されない内に頑張ってUPします! (^o^)/
もう少し待ってて下さいねーwww
  1. 2013/07/20(土) 11:19:36 |
  2. URL |
  3. ちょこ #-
  4. [ 編集 ]

ロカ様へ

ロカ様、初めまして。酔狂元乙女と言います。

この度は、有難い、勿体無いコメントを頂き、恐縮です。大変励みになりました。
私自身、ちょこ様のイラストの魔法に驚いています。
今回も、前回の山千も、自分の書いたものが、イラストのお陰で化学変化を起こし、あたかも醜いアヒルの子が白鳥に変身したかの如く思えています(笑)
次回作は、何と言いますか珍作で、既にちょこ様のお手元にあるのですが、ぜひ温かい目でご覧いただければと・・・(笑)
ロカ様のサイトへもお邪魔させてくださいね。
この時期、体調など崩されませんよう、ご自愛くださいませ。
今後ともよろしくお願いいたします♪
  1. 2013/07/21(日) 23:22:27 |
  2. URL |
  3. 酔狂元乙女 #-
  4. [ 編集 ]

ゆゆき様へ

ゆゆき様、初めまして。酔狂元乙女と言います。

この度は、嬉しいコメントをお寄せ下さり本当にありがとうございました。
あのような弾むコメント♪こちらこそ、有難くて感動モノです!
実は大好きなんです、山崎さん♪。それも史実に近い年齢の大人ザキさんが・・・。
今回、ちょこ様の企画に巡り合えたお陰で、大好きな山崎・斎藤両氏のお話を創作出来、自分でも嬉しく思っています。

私は甘いお話がうまく書けなくてシリアス気味になってしまうのですが、ゆゆきさんの総ちゃんの素敵なお話を読ませていただいたので、是非、斎藤さんの甘いお話を読んでみたいです。私もゆゆきさんの次回作を楽しみにしていますね。
では、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
熱中症にお気をつけてお過ごしくださいね。
  1. 2013/07/21(日) 23:43:20 |
  2. URL |
  3. 酔狂元乙女 #-
  4. [ 編集 ]

こちらこそ

酔狂元乙女様。ちょこ様。おはようございます。
酔狂元乙女様。お返事をありがとうございます。こちらこそ、とても素敵な癒しの時間を頂きました。言葉の選び方、一つ、一つが素晴らしくって(*^_^*)
こうした表現方法もあるのだと、あらためて勉強させていただきました(^^)
一面の白の中で浮かび上がる斎藤さんと千鶴ちゃんの姿が、ちょこさんのイラストが文章と合わさって動きと音を伴って私には感じられました。まるで映画のワンシーンを見ているようで……。
次回作もとっても楽しみです。
ですが、この不安定な天候ですので、ご無理をなさらずに創作活動をなさってくださいね。

我が家は現在、ほぼ開店休業状態ですが、よろしければ覗いてやってくださいませ。

ちょこさん、いつもお気づかいありがとうです。とりあえず、一番辛いところの折り返し地点に達しました。さぁ、今日も一日頑張ります!!
ちょこさんも無理をなさらずに創作活動を頑張ってくださいね(^^)v
ロカ拝
  1. 2013/07/22(月) 06:50:32 |
  2. URL |
  3. ロカ #-
  4. [ 編集 ]

お返事ありがとです。

酔狂元乙女さん、コメント返しありがとうございます。
ちょこさんもわざわざお知らせくださり、ありがとです(*´∇`*)

大人のザキさんファンでしたか!なんか納得です。
薄桜鬼の山崎君ってあんなルックスなんで若いように思っちゃいますけど、実は土方さんと同い年くらいなんですよね。
無口キャラで一君と甲乙つけがたい感じですけど、よりデレない感じはさすが大人の風格!?(実は、一君とは一回りくらい違いますもんね~)
ただ、どうしてもあの姿と、総司が相手になると普通につっかかってくるキャラというので、総司や一君と同じくらいの歳に感じてしまいます。
薄桜鬼でしか新選組を知らない人なんかは、絶対勘違いしてますよねw
私もこの企画で「一枚絵から想像して」話を作るのが思いのほか面白く・・・今までも自分の中でスチル絵を思い浮かべて、そこにたどり着くように書いてたんですけど・・・やっぱり具体的なイメージがあると違うなと!しかも、自分の想像のスチル絵はみなさんにお見せする事ができないけれど、この企画なら見せれるぞ!!となんか張り切ってしまいますw

私はむしろシリアスが書けなくて・・・いつもベタベタに甘くなってしまいます(^^;
『「ツン」があればこそ「デレ」が生きるよね!!イチャイチャさせるだけじゃ駄目だ!!』と薄桜ファンの友人といつも語り合っておりますが、どうも私が書くとワンパターンに・・・甘いばっかりじゃ駄目なんですけどね。
(シリアスの執筆してるとだんだん哀しくなってきて、筆を折ってしまうという・・・)
でも、やっぱりキャラの差といいますか、総司は思ったことを口に出来るタイプなので、彼の話は糖度高めになるし、一君は奥ゆかしいタイプなんで甘い口説き文句も言えなくて(←ここが彼のいいところで、みてる方はニヤニヤするわけですが)糖度低めになる要因かとw
一君で甘い話を書くと人格が崩壊しちゃいますよ(笑)
一君の話は一度挑戦したのですが、見事に人格崩壊して・・・ギャグになってしまいましたw一君ファンには怒られそうです(^^;

酔狂元乙女さんの次回作は珍作だそうで、それはそれで期待が高まりますw珍ってどういう意味出だろうw・・・わくわく・・・。
きっと素敵なお話に、ちょこさんの素敵なイラストがついてパワーアップして披露されますね(*´∇`*)
私も読んで下さる方に「読んだ時間返して~」と思われないように(汗)がんばります~♪
  1. 2013/07/22(月) 21:55:06 |
  2. URL |
  3. ゆゆき #EYMZMP9E
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kougethuan.blog.fc2.com/tb.php/406-276500f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)