皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「流す涙」

今回の公募に一番で応えて下さったのが、まさかの不知火キス絵w

BlueRedIce」の香西香住さんから、シリアスなぬいさんを頂きましたー♪
これは、ノーマル√で、蝦夷まで連れてきてくれた人がちー様でなく、ぬいさんだったら―――の設定でしょうか。
彼も書き込めば、色々お話を作れそうなキャラですよねえ。
(実は『掌中の鳥』の続きには彼が出てくるんですわ。描けるのかなあ;)


香住さんにはお約束通り、最初の二人のキスイラストと、今回のおまけ挿絵を差し上げます。
どうぞよければお持ち帰りを^^



ではでは、続きからそんなシリアスぬいさんをどうぞ♪



流す涙



新選組の旗を抱き締め、涙を零し、千鶴はその場を動かなかった。
そんな千鶴が、高杉を失った頃の自分と重なって映る。
人間なんぞに情を移すから…。


カット273


泣いている千鶴から旗を取り、抱き寄せ口付ける。

「し、不知火さん!?」

目を大きく開いて見つめてくる。
驚きに一瞬涙が止まったみてぇだ。

「…馬鹿だよな、互いに」

種族が違うと、必ず失う存在だと理解していながら惹かれる心は抑えられなかった。

「え?」
「いや。何でも。泣けよ。思いっきり泣いて気が済んだらお前らしく笑えよ?」

ぎゅっと小さな身体を胸に抱き締めてやる。

「え…」
「いつまでもこの世の奴が悲しんでると、そいつの魂は心配であの世にいけねーんだと。だけど、あの世に行く為の川はこの世の奴がそいつを想って泣いた涙で出来てるらしくてな、誰も泣かねーとやっぱりあの世に行けねぇらしい。面倒くせぇよな、人間って奴はよ」

「…不知火、さん」
「だから、今は泣いてやれ。それから笑ってやれ。お前が奴等の為に出来る最後の行動だ。その位の時間はこうしていてやるさ。…俺達には時間はまだ沢山あるんだからよ」
「……はいっ、ありがとう、ございます…」

千鶴はまた泣き出した。強く抱き締めてやる。
そういや、俺は、高杉の為に泣いてやれなかったな。
彼奴を慕っていた奴は大勢いたから大丈夫だとは思うが。

なあ、高杉。
お前は天国とやらに行けたのか?

見上げた空は、綺麗な夕焼けが広がっていた。


カット276流す涙

  1. 2013/06/10(月) 20:37:30|
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