皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「握った手は離さない」

またまた頂き物です♪

桜日記帳」の千砂さんから、風千夫婦話です。ありがとうございます^^
相変わらず甘い!! www
何で皆さんこう甘~いお話が作れるんでしょうね。

先日みゃうさんとお話した時、自分達にオトメ脳がないことを確認してきましたw
(いや、でも私よりみゃうさんの方がまだオトメだと思うけど(^-^ゞ)
なので、甘さは他から頂くよりありませんww


では、それに刺激されてつけた挿絵と共に、続きよりどうぞご堪能を。

◆そのおまけ絵は千砂さんに進呈致します。




握った手は離さない



俺は鬼の会合があって5日ほど里を留守にしていた。
5日も留守にしていたということは、愛する我が妻の顔を5日も見ていないということになる。
もうすぐ家に着くという喜びに自然と足早になるのは当然のことなのだが・・・

「風間、そんなに急がなくても日暮れまでには着きますよ」

「そんなこと、分かっておるわ」

「全く、たった5日奥方に会えなかっただけでこの在り様とは・・・」

「ふん」

どうとでも言え。

千鶴もきっと待ち焦がれているだろう。  こんなに離れていたのは久方ぶりだ。
まして今は―――――俺は先程よりもさらに早足で歩いた。


*****


「いま帰ったぞ」

そう言って屋敷の戸を開けた。
いつも花が咲いたような笑顔で 「お帰りなさい!!」 と小走りで出迎えにくる千鶴が待っているのに
今日は家の者しかおらぬ。
・・・何故だ?

「頭領、お帰りなさいませ。」

「・・・千鶴はどうした。」

「実は一昨日から高熱が出て寝込んでらっしゃいます。お知らせしようと思ったのですが奥方様が
『千景さんのお仕事の邪魔をしてはいけません』
と強く仰るもので、お知らせすることが遅くなりました。申し訳ございません。」

「医者には診せたのか?」

「はい。ですが今の奥方様にはお薬を飲ませることが出来ないので、このまま安静にしているようにとのことでした。」

「状況は分かった。 天霧、俺はこれから暫く、仕事はせぬぞ。」

「はあ・・・そう言うと思いました。 どうぞ存分に奥方に付いてあげて下さい。」

俺は返事もせずに屋敷の奥へと向かった。


*****


寝室の障子をスーッと開けたら、布団の中で休んでいる千鶴が目に入ってきた。
俺は障子を閉め、千鶴の枕元に近寄り

「千鶴、今帰ったぞ。」

そう小声で呟いた。

千鶴は熱に浮かされていて、苦しそうにハアハアと息をつぎながら眠っている。
眠っているのなら起こすまでもないと思い、額にのせてあった手ぬぐいを水に濡らして冷やしてやる。
が、直ぐに温まってしまい、また乗せ直す。暫くはこれの繰り返しだ。
・・・熱冷ましの薬が飲ませられないとは、厄介だな。
長引かねばよいが・・・・・・そう願いながら千鶴に付き添っていた。


*****


一時も経っただろうか。
千鶴が薄目を開けた。

「千鶴、目覚めたか? 気分はどうだ。」

千鶴は俺の声のする方に顔を向けて

「・・・・・・千景、さん?・・・・・・お帰り、なさい・・・・・・」

そう言ってフニャリと笑った。

「お出迎え、出来なくて、すいません、でした・・・」

「よい、そんなことは。 熱が高いのに薬が飲めないらしいな。」

「はい・・・・・・お腹の、子に、悪影響が、ある、らしい、んです・・・・・・」

「そうか・・・代われるものなら今すぐ代わってやりたいのに、すまぬな。」

そう言ってから千鶴の左手を握ってやる。
すると千鶴は嬉しそうに

「千景さんの、手、冷たくて、気持ち、いい、です・・・・・・大丈夫、ですよ、千景さんが、傍に居て、下さる、のですもの、これ以上の、お薬なんて、ありま、せん・・・」

そう言って再び笑う。


・・・我が妻はどのような時でも愛らしいな・・・


「千鶴、大分喋った。 少し休め。 次に起きたら粥を作ってやる。」

「千景さん・・・・・・我が儘を、言っても、いいですか?」

「我が妻の願いだ、何でも聞いてやる。」

「・・・私が、眠るまで、このまま、手を、繋いでいて、貰ってもいい、ですか?」

「ふん、容易い我が儘だな。―――――ずっと握っててやるから安心して休め。」

「・・・ありがとう、ございます、千景さん・・・」

そう言い終わると千鶴は目を伏せた。
俺は千鶴の瞼にそっと口づけ、千鶴が眠りについてもずっと左手を握っていた。



・・・この手は一生離さぬから、ゆっくり休むがいい・・・


カット226




【了】
  1. 2013/02/24(日) 18:37:33|
  2. 頂きもの
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  1. 2013/02/25(月) 00:54:27 |
  2. |
  3. #
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みゃう様♪

おはようございます^^
先日、「原田さんは『おっさん』ではなく素敵な『おじさま』になるんだい!」と某方からクレームを頂きましたw
やはりそこからなんですねえwww
うん、せめて可愛いちーちゃんを描けるように頑張ろう、と(笑)
今朝も陽が出てるのに、寒いですねえ。
そちらもどうぞ、脱稿して気が緩んだ所で風邪には気をつけて。
  1. 2013/02/25(月) 10:58:31 |
  2. URL |
  3. ちょこ #-
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