皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「傍観者」

先日の沖田さんと千鶴のイラストに、「泡のあるしあわせ」の碧さんからSSを頂いてしまいましたー♪


この題名にもなってる「傍観者」―――私は、私の贔屓のあの人だと思うんですが、どう思います?
そして、このきゅーんと仄かに切ない感じがまた好みw
あのイラスト一枚でささっと書いてしまうなんて、すごいです~
碧さん、素敵なお話ありがとーーー!!


さて、ではいつものごとく、おまけをつけさせてもらって―――
今年一発目の頂き物、皆さんも続きからどうぞ^^




傍観者


カット207b

千鶴は知っているのだろうか。


「い・・・痛いでふゅ」
「あはは、でふゅってなんなのさ」

巡察から帰り副長への報告を終え、自室に戻る間に目にした光景に思わず足を止めた。
そこには--頬をつねられる千鶴と、まるで背中から抱くように千鶴の頬をつねる総司。それを引き離そうとする仲間達。

今日も屯所の中ではいつもと変わらぬ賑やかさだ。

傍観者


--何時からだろう。
賑やかな屯所が当たり前だと思うようになったのは。


巡察に出れば人斬り集団だと呼ばれ恐れられても感謝などされることなど殆どなく、戻って来ても羅刹となった仲間がいつ暴走するのか、また間者がいないか気を張り続け休まる時がないからか、常に殺伐としていたココが。
一人の人間が増えただけで和らいだ空気を持つようになった。

だがそれは、気の緩みや油断を招くものではない。



その空気を作り出したのが、己なのだとあの小さな少女は知っているのか。
そして・・・・。



総司は知っているのか。

千鶴と戯れている時の自分がどれほどまでに優しい目をしているのか。
悲鳴を上げられ逃げられていても千鶴が自分に構ってくれているその表情が嬉しそうなことを。



二人は知っているだろうか。

たとえ・・・巡察の間に不逞浪士から助けるためであれ千鶴を身を持ってかばったときですらその密着に壁があることを。
誰の身にも決してすべてを寄りかかることがないことを。

今千鶴は総司に頬をつねられ涙を浮かべていても。
安心してその背を預けている。

総司だけが。
千鶴の懐に身を預けられるのだと言う事を、二人だけが知らない。



総司だけが、千鶴に触れることを許されている。


オレは一度空を仰いで青空の中に千鶴がオレに笑いかける顔を思い出し・・・その無邪気さに苦笑いをこぼして千鶴を総司から救ってやるために二人に足を向けた。




  1. 2013/01/16(水) 21:29:47|
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