皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「慣れない。」

リンク記念に「紅桜日和」の優月様から斎千のSSを頂きました♪


私の最愛は一君のはずなのに、最近何だかちっとも彼の話を描けない気がするのは何故なんでしょう~
(去年の今頃も同じような事を言っていた気が…;)
こうなったらよそで補給するしかない、ってことで、リクエストしたら可愛らしいお話をもらってしまいました^^

いつものごとく、ちょっとばかり蛇足気味のおまけをつけて…
続きからどうぞ




「慣れない。」


新選組が屯所を西本願寺に移して早三日。
千鶴は途方に暮れていた。
「ここ…何処だろう?」
千鶴は確かに土方の部屋に向かっていたはずなのだが
何故かいつまでたっても土方の部屋にたどり着けない。
西本願寺は以前の屯所である八木邸や前川邸とは違ってかなり広い。
だから千鶴は三日たった今でもなかなか屯所の構造が覚えられていない。
「えっと…確か、私の部屋から見て…」
なんとか自分の部屋と広間までは覚えたのだが、幹部隊士一人ずつの部屋までは覚えきれず…
土方の部屋にも何度か行ってはいるがそのたびに迷い、結局かなりの時間がたってからしか行けない。
しかも必死で土方の部屋を探すためそこまでの道のりを覚えている暇がないのだ。
「と、とりあえず私の部屋まで戻ろう!」
そういって振り返ったものの…
「私の部屋ってどっちかな…」
自分の部屋がどこにあるのかもわからない。
「ここ初めて通るかも…」
千鶴は見たことのない景色に少し混乱したが…
「よし、とりあえず歩いてみよう。」
そう言って前へと歩き出したのだった。

「雪村?どうしたのだこのような所で。」
少し歩き続けると不意に後ろから声をかけられた。
「斎藤さん!!」
千鶴はようやく人に会えた!という喜びから勢いよく振り返る。
「ああ。どうしたのだ?」
「実は…土方さんに呼ばれているのですが…迷ってしまいまして…」
千鶴は顔を赤くしながら下を向く。
「ならば俺が連れて行ってやろう。」
「いえ!あの場所さえ教えて頂ければ大丈夫ですので!!」
斎藤に案内させるのは悪いと思い千鶴はそう言ったのだが
「かまわん。今日は非番故俺も暇なのだ。」
「…では、お願いします。」
どっちにしろまた迷うと思い千鶴は案内してもらうことにした。
「すみません。斎藤さん。」
「誰でも慣れるまではそうだ。気にするな。」
「はい。」
「ついでに言っておくが、副長の部屋はこちらではない。逆方向だ。」
「そう、ですか。」
「い、いや責めているわけではないのだ。今後のために」
「はい、わかっています。」
しばらくすると土方の部屋に着いた。
「ありがとうございました。斎藤さん。」
「いや。それよりも早く行け。副長に呼ばれているのだろう」
「はい!!」
そう言って千鶴は土方の部屋に入っていった。
斎藤は部屋を離れようとしたが…
「斎藤、お前も入ってこい。」
と、土方に呼ばれ斎藤も中に入った。
「ってことで、お前に頼みたいんだが。」
「はい!」
「斎藤、こいつと行ってくれるか。」
「はい。」
千鶴は土方にお使いを頼まれ、斎藤は付き添うことになった。

用事を終えた帰り道。斎藤の横を千鶴が歩いていた。
「すみません。斎藤さん度々お世話になってしまって。」
「いや、気にするな。」
「私一人でも大丈夫なのに。逃げたりもしないし。」
「副長とてお前が逃げるなどと考えていない。
 しかし今は女の一人歩きが危ない世の中だ。たとえ男装をしていようとも。」
「そうですね。」
そう言っているうちに屯所に着いた…八木邸の前に。
「すまん雪村。道を間違えたようだ。」
「ですね。やっぱりクセって抜けないものですね…」
斎藤は顔を赤くしたが千鶴の言葉にフッと笑った。
「そのようだ。全く気が付かなかった。」
「私もです。」
二人は笑いながらもう一度西本願寺へと戻るのだった。
もちろん同じことをしたのは斎藤と千鶴だけではなかった。

慣れない。
  1. 2012/04/17(火) 18:48:51|
  2. 頂きもの
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