皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「年の差+罪悪感=」

久しぶりにSSを頂きました(^▽^)

はるかさんは最近SSLをプレイしたそうで、
その感動のままお話を書いたみたいですねえ♪
このまま続けて素敵なお話を書き続けてくれる事を願ってやみません。
これからも是非幸せな物語を読ませて下さいね^^

ではではらぶらぶな土千を
続きからどうぞ―――


挿絵は感謝を込めてはるかさんに進呈します。
他の方は御遠慮下さいね。


年の差+罪悪感=


土方と千鶴が同居を初めて数ヶ月がたった

千鶴は高校を卒業し大学に入学して教師の資格を取り教師として母校に帰ってきた。

土方が教頭を勤める薄桜学園にーーー


教師として母校に帰ってきて土方と再会し5年越しの恋が実り付き合って2年。数ヶ月前に同居を始めた。

同居のきっかけは、千鶴がいつも働き詰めの土方の身体を心配し休みを強要した結果。土方の一言で決まった

土方「そんなに休んでほしいなら、同居して俺の身の回りの事はお前がしてくれ」

と、冗談で安易に口にだしそれを聞いた千鶴がやる気になってしまった事がきっかけで同居が決まったのである

土方は口から出てしまった冗談の言葉とはいえ、自分から言い出したのは変わりないので後には引けず寂しい思いをさせないように、仕事をしながらもちゃんと休日には千鶴との時間も作るし家事も共同でしている

そんな土方は最近は難しい顔をしていることが増え帰りも遅くなることが多くなった

土方「……………………」

リビングのソファに座り眉を寄せ腕を組み考え込む土方を千鶴は離れた所で見つめる

千鶴「(また難しい顔してる………最近はずっとそうだ。学校では何か問題とかないしいつも通りなんだけどな……)」

心配し眉を下げちらちらと土方の背中を見てしまう千鶴

すると、土方はふいに立ちあがり玄関に向かう

土方「千鶴、少しでてくる」

千鶴「わかりました。何時ごろ帰りますか?」

土方「暗くなる前には帰る……………千鶴」

千鶴「は、はい」

土方「お前、銀と金どっちが好きだ?」

千鶴「へ?そう、ですね……銀ですかね……」

考えるように呟く千鶴を土方は真面目な顔で見つめる

土方「………そうか……わかった。行ってくる」

千鶴「は、はい。気をつけて」

パタン

玄関のドアが閉まる音が響く


千鶴「どうしたんだろう……(もしかして土方さん……年の差とか私が元生徒だって事を気にしてるんじゃ………)」


考えれば、あり得ない話ではない。
千鶴と土方の年齢は12歳差がある。
しかも、現在はお互い教師ではあるが、元は教師と生徒。

土方の中で千鶴はいつまでも“生徒”が拭えず恋人にしている事に罪悪感を抱いているのだとしたら

それに、この年の歳はどうしても埋まらない。
まだ20代後半にもならない自分と30代後半入った土方。

正直、今まで気にはなっていた。

でも、好きだから聞けずにいた。聞いて拒絶されたら?

“恋人としてちゃんとみれない”

そんなことを言われるのが怖い

千鶴は胸に手をあて、眉を下げ俯いた

夜ーーー

土方「千鶴、話がある」

千鶴「は、はい………土方さん、ごめんなさい」

土方「なんだ、どうした。いきなり謝ったりして」

千鶴「私……元は土方さんの生徒だし、年齢差がありすぎて土方さん、やりずらいですよね」

土方「は?」

千鶴の突然の言葉に驚くように目を見開く土方


千鶴「最近、難しい顔をしてるのは元教え子の私に対して恋人として扱うのはやりずらいからですよね……」

土方「ちょっとまて、なんの話だ」

千鶴「え?」

土方「俺がいつお前に恋人として扱いずらいなんて言った」

千鶴「それは………土方さん、最近帰り遅くなったり難しい顔してたから。もしかして、やりずらい上にこの同居に限界を感じてるのかなって………」

土方「はあ!?」

土方は呆れたようにため息をつくと口を開く

土方「あのな、元生徒だからとか年齢差を気にしながら同居までして付き合える程、俺は器用じゃねぇ」

千鶴「え?」

土方「確かにお前は元は俺の生徒だったが今は同じ教師だろ。それに年齢差なんて、どうにもなんねぇ事に悩んだってしょうがねぇだろ」

千鶴「じゃあ、どうして……」

土方「ちょっと手をかせ」

千鶴は言われた通り手を差し出す

すると、土方は千鶴の指にシルバーの指輪をはめた


カット1599歳の差+罪悪感=


千鶴「え……あの………っ」

土方「これを買うために、選んでて最近は遅くなってたんだよ」

千鶴「!」

恥ずかしくなったのか、頬を赤らめながら土方は続ける

土方「難しい顔してんのは、仕事してる時以外は店で見た指輪が頭から放れなくてな。「プレゼントしたいから、何の指輪がいい」と聞けば早いんだが、俺のガラじゃねぇし……だからなにも言わねぇで準備してたんだよ」

千鶴「そう、なんですか……ごめんなさい、私………」

土方「言っただろ?付き合う時に、お前を離したくないって」

千鶴「はい……」

土方「俺はお前だけなんだよ」

土方は千鶴を抱き締める

土方「この指輪は、婚約指輪だ」

千鶴「!それって……」

土方「結婚しよう、千鶴」

千鶴は嬉しさのあまり微笑み返事の変わりに抱き締め返し土方と唇を重ねることで答えた



  1. 2022/09/08(木) 09:57:01|
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