皓月庵

乙女ゲーム中心の趣味に走ったアナログ二次創作ブログ。マンガと小説のごちゃまぜ^^;

「貴方だけの花魁」

桜護雪」の香西香住さんから、今度は残暑お見舞いもらいましたー(^▽^)/


前々から、このイラストでSSを書きたいと予告されていたので、
どんなお話になるのかとすごく楽しみに待っておりました^^

そしてやはり、香住さんはいつも私の予想の斜め上をいらっしゃるようでwww
まさか現代に話を持ってくるとは思いませんでしたw
その上まさかのこの二人のお代官様~wwwww


さて、どんなお話か、続きから御覧下さいませ♪



挿絵は感謝を込めて香住さんへ進呈します。
他の方はご遠慮下さいね。



貴方だけの花魁




「あの、匡さん、着ましたけど……」
「お。やっぱ、似合うじゃねぇか。こっちに来い。折角だし、ヘアメイクとメイクもしようぜ」

おずおずと彼の待つ縁側に行くと、ご機嫌に手招きをされた。近くに、メイク道具やら簪やら櫛やら揃っている。

「はぁ……」

今日は、結婚してから初めての匡さんの誕生日だ。特別に祝いたくて、彼にリクエストを聞いた所、彼のリクエストは、御酌だった。
御酌位、誕生日じゃなくてもするけれど、私の戸惑いは御酌ではなく、彼にリクエストされた格好だ。
彼の希望で今私が着ているのは、赤い、鮮やかな打掛け。
これは結婚式のお色直しで、今やデザイナーの彼が私の為にデザインして、一年掛けて仕上げてくれた一点ものだ。
……彼のブランドは密かに人気で、オーダーものともなれば、片手ぐらいはしてしまうのに、なんて贅沢な……。
「一度しか着ないものですし、レンタルで……」と遠慮しても、「だから、だよ。特別な日だろ?……それに、一度しか着ねぇとは限らねぇしな……」なんて、言ってはいたけれど……!
「なんてこと言うんですか!!」と拗ねてみたものだけど……!
まさか、本当にもう一度袖を通す日が来るとは!!
もしかして、始めからもう一度着せるつもりで仕立てたのかな?この人ならあり得そうで怖い!何しろ、あの原田さんの親友なんだし!

「一回、やってほしかったんだよな。花嫁にお酌させる訳にいかねぇし」
「……何もこの姿じゃなくても……」
「ほら、それ、花魁の格好だろ?」
「そうですね。……って、匡さん、まさか、花魁遊びを!」
「お前以外の花魁には興味ねぇがな」

それは奥さんとしては安心だけども……。

「ほら、お前、昔、君菊さんの手伝い何度かやってただろ」
「ああ、やりましたね」

カット973

何度かは偵察だったけど。

「何度か目撃してるんだよな」
「そういえば、一度お逢いしましたね」
「昔はああいう場所で会合やったしな。まあ、それはともかく、一度花魁のお前に相手して貰いたかったんだよ」
「声を掛けてくだされば、お酌位はしましたのに」
「あの頃のお前に頼んでも良くて作り笑いだろ?お前の客になりたかった訳じゃねぇからな」
「それは……あ、夫婦になった後でなら!」
「夫婦になってから、花魁の格好させてお酌?嫁を侮辱してるだろ?」
「今は何なんですか!?」
「今は、ほら、あれだ。プレイとかあるしな」

お酒を飲みながら、彼は楽しげに笑う。

カット999貴方だけの花魁

「な、な、な……」

た、確かに、今はネットで、結構安価で、そういう衣装も買えてしまう時代だけども!

「後でお代官様ごっこもやろうな。綺麗に回して脱がしてやるから」
「~!?」

にっこりと笑って、なんて事を!?

「前世の紳士的な匡さんは何処に消えてしまったんですか!」
「紳士的ぃ?俺がぁ?んなこと言ってたら、天霧に笑われるぜ?俺は昔からこんなもんだ」

楽しげに押し倒される。

「ちょ、匡さん、待って……!」
「嫌よ嫌よも好きの内、ってな!」
「きゃー!」
「良いではないか、良いではないか!」
「あーれー!」

今世の私の旦那様は、紳士ではなく、普通の男の人だった模様。
……でも、私だけが対象であるなら……。

今世の私は、貴方だけの花魁。

END
  1. 2017/08/26(土) 13:07:39|
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